ambientfarm は丹波篠山にて、 自然農法(無農薬、無化成肥料)による 農作物の生産しています。 おもに当地の名産黒枝豆、黒豆 等級の高さで知られるコシヒカリ 丹波大納言小豆を作っています。
濃度20%(約比重1.13)の塩水を種籾を投入し、実がつまった種子だけを選別します。
65度のお湯に10分間浸します。これにより、種籾に着いているカビや細菌による病気の発生を防ぐ事が出来ます。
温湯消毒の済んだ種籾は、すぐに冷水で冷却します。
種籾を浸水します。積算温度100度で芽を切りが始まります。井戸に付けたので平均温度5度、浸水した日3月20日、4月8日以降の芽出し予定。芽が切れたら苗箱に播種します。
お米作りは土作りから始まります。
籾殻燻炭と一緒に土を焼きます。
消火後、土と燻炭が混ざった状態で苗箱に撒きます。
燻炭には栄養3大要素のカリが含まれています。
また、太陽光線を高波動に変換するとも言われています。
種籾は前年度の物を塩水選別し、60度のお湯で消毒。
水に浸け、芽切りをさせます。本年の播種は4月11日。
土が特殊な為、ここまでは全て手作業になります。
ビニールトンネルで育苗。
5月14日田植え機にて、定植作業。
田植えを待つお米の苗、花に見守られスクスク育ってます。
無農薬で稲作をするに当たって一番苦労するのが除草作業。
写真はご近所のお子さんに手伝ってもらい、
チェーン除草機のデモンストレーションしました。
これを田んぼの中で引っ張るのは、かなりの重労働。
定植後、3日目から初めて計5回は必要になります。
それでも雑草は、生えて来ます。本当、自然は強いです。
施肥は、米糠ベースに油粕、燻炭を混ぜたボカシ肥料を作り、それを団子状にして田んぼに投げ入れます。
10アールあたり20kg程と、微量です。田植え後すぐに実施。
肥料の油分が雑草の発芽抑制効果があると言われてます。
自然農法では、育成がゆっくりです。
雑草に追われあれやこれやと苦労や心配しながら、稲の育成を見守り、結局8月中旬には、立派に穂を着けてくれます。
もう一ヵ月後には稲刈り出来ます。
稲刈りが済んだら、乾燥機で乾燥して脱穀後、色彩選別機と石取り機に掛けます。
機械を使っても僅少カメムシによる食害の米が残るのが残念です。
以上がアンビエントファームの特徴的な栽培風景です。
田植え機による田植え、トラクターの代掻き、コンバインでの稲刈り等の通常作業の様子は割愛してます。
前作の圃場の草刈り後、乾燥した草を燃やします。
アンビエントファームの特徴は炭と灰を意識的に使う所に有ります。
炭は良性菌の住みかになり、灰は土のphを中性する効果が期待出来ます。
トラクターで畝立てした圃場に直接、種蒔きをして、その上に籾殻燻炭を撒きます。
直播の利点は根が地中に深く張る事。
欠点は合わせて雑草も生え出すので、その処理に追われる事。
3週間後位に手作業で土寄せをします。
全てが発芽する訳では無いので、この後直ぐに苗作りを始めます。
写真の圃場では発芽後にイノシシが来て、半分近く食べてしまいました。
その分も慌てて苗作りをする事に、トホホです。
前年に収穫した黒豆を、128穴のトレーに種蒔きをして、太陽光シートを被せ発芽させます。
黒豆が概ね発芽したらシートを外し、イノシシに食べられないようネットで囲います。
近年、獣害増大していて、色々な対策が必要になっています。
概ね、2週間後定植出来る様になります。
圃場に定植してから、1ヵ月までに機械による土寄せをします。
この時、施肥します。今までは、動物性肥料を使わずにいたのですが、リン不足になるので、本年から魚介類を使った
ボカシ肥料を作り10アールあたり約20kgを目安に使用しました。結果は10月まで未定。
写真は作業後の様子、機械では株間の草まで消えないので、手作業で再び土寄せをします。
土寄せから3週間もするとまた草が生えて来ます。これ以降土を触ると根を切って根腐れを起こしやすくなるなで、
草刈機で対応します。
入道雲からウロコ雲に変わる頃、数回の除草作業を経て、夕日を浴びる黒豆。
この頃には、薄べったい実を付けます。
10月10日前後には、実も膨らみ黒枝豆の収穫の時です。
これから約4週間が枝豆として美味しい時期です。
最初は黄緑の鞘に茶色い毛が生えて来て、爽やかな味からマッタリ濃厚に変化、実の薄皮も緑から黒っぽくなります。
11月に入って少しすると葉の色が茶色なったら、葉を落として株を切り、株を天地逆さまにして何本かまとめて圃場で乾燥させます。
一部は機械乾燥させ、一部は圃場で稲木に掛け天日干しにします。
すっかり乾燥した物から脱粒して行きます。
近年は温暖化の影響で葉っぱがいつまでも緑のままで葉もぎりに苦労します。そのままでもいずれ葉は落ちるのでしょうが、お正月に間に合わせる為、そうも言ってられません。
脱粒した黒豆を手選り選別して、半年間の黒豆栽培の完了です。